Mednafen

「Mednafen」は、本来GUIが一切ないエミュレータなのですが、
現在では専用のランチャーソフトも作られており、そちらを使う方が圧倒的に便利であるため、
ここでは、そのランチャーソフトを使った形で説明してまいります。
また、Mednafenは複数の機種が再現できるマルチエミュレータですが、
ここでは「PCエンジン」に絞って取り上げていますので、ご了承下さい。



Index

0.導入

1.起動
  Huカードソフトの起動
  CD-ROMソフトの起動
    CD-ROMソフトの起動(CUEファイル)

2.設定
  コントローラを設定する
  画面サイズを変更する

3.便利な機能
  ステートセーブ・ロード
  早送り
  キーコマンド一覧
    キーコマンド変更(ランチャーより)
    キーコマンド変更(Mednafen実行中)

※おススメ画面設定例(別ページ)







0.導入

(1)「Mednafen」サイト内の「Releases」のページから、最新バージョンの本体ファイルをダウンロードします。

  
  「Releases」のページの最下方、「Compiled Binary Packages:」の囲み内の最新ファイル
  (上の画面では"Mednafen 0.8.5")をダウンロード。

(2)「Mednafen Launcher」サイトから、最新バージョンのランチャーファイルをダウンロードします。

  
  (上の画面では"Mednafen Launcher 0.7d")

(3)ダウンロードしたファイルのうち、まずバイナリーファイルを適当なフォルダに解凍します。



(4)次に、ランチャーファイルを解凍し、出てきたファイルの中から「mednafen_launcher」の本体ファイルを、
  mednafen本体ファイルと同じ(先ほどバイナリーファイルを解凍した)フォルダに入れます。



(5)mednafen本体ファイルをダブルクリックして、一旦起動させます。
  一瞬で動作が終了し、設定ファイル(mednafen.cfg)などが自動的に作成されます。


※これ以降は、CD-ROMソフトを実行しないのであれば、必要ありません。


(6)「Mednafen Launcher」の本体ファイルをダブルクリックして起動します。



(7)ランチャーの「設定」をクリックすると設定ウィンドウが現れるので、
  対象機種欄の「PCE」、そのやや右上にある「SYSTEM CARD」の順にクリックし、
  さらに「pce.cdbios PATH NOT SET」の右にある「select」をクリックします。



(8)「ファイルを開く」ダイアログが現れるので、CDロムロム用システムカードの
  「BIOSファイル」(ZIP圧縮されていても可)を指定して、「OK」をクリックします。

(9)最後に、設定ウィンドウ中の「SAVE CFG」をクリックした後、「OK」をクリックします。

以上で準備完了です。







1.起動





■Huカードソフトの起動

 (1)「Mednafen Launcher」の本体ファイルをダブルクリックして起動します。

 (2)ランチャーの「起動」をクリックすると、「ファイルを開く」ダイアログが現れるので、
  HuカードソフトのROMファイルを指定します。
  これで、Mednafen上でHuカードソフトが起動します。
  また、ROMファイルを直接Mednafenのアイコンにドラッグ&ドロップをしても
  起動することができます。
  なお、どちらの起動方法でも、ROMファイルはZIP圧縮されたままのものでもかまいません。

 (3)主な操作方法は次のとおりです(初期設定時)。
 
PCエンジン実機
Mednafen
十字キー上
W
十字キー左
A
十字キー右
S
十字キー下
Z
 II ボタン
2(テンキー)
 I ボタン
3(テンキー)
RUNボタン
ENTER
SELECTボタン
TAB

 とりあえず、これでMednafen上にてHuカードソフトをプレイすることができます。





■CD-ROMソフトの起動

 (0)まず、「0.導入」の(6)以降の手順CDロムロム用システムカードの「BIOSファイル」
  指定されているか確認して下さい。

 (1)CD-ROMソフトを光学ドライブにセット、もしくは「DAEMON Tools」などの仮想ドライブソフトで
  CD-ROMソフトのイメージファイルをマウントします。

 (2)「Mednafen Launcher」の本体ファイルをダブルクリックで立ち上げ、「起動」右クリックします。

  

 (3)するとドライブリストが表示されるので、先ほどCD-ROMソフトをセット(マウント)した
  ドライブをクリックします。

 (4)「CDロムロムシステム」のタイトル画面が表示されたら、OKです。
   以降は、実機のCDロムロムシステムと同様の操作で進めて下さい。



※CD-ROMソフトの起動(CUEファイル)

 イメージファイルに「CUEファイル」がある場合、わざわざ仮想ドライブソフトでマウントしなくても、
 Mednafenに直接読み込ませることができます。
 ランチャーの「起動」をクリックして、「ファイルを開く」ダイアログで
 CUEファイルを指定するだけでOKです。







2.設定

さらに快適なプレイ環境にするための設定について、触れてまいります。



■コントローラを設定する

 (0)まず設定前に、あらかじめPCにUSB接続のゲームパッドなど、使用したいコントローラを
   接続しておき、Windows上で認識されていることを確認しておいて下さい。

 (1)ランチャーの設定ウィンドウから、対象機種欄の「PCE」を選択した後、
  「CONTROLLER」をクリックします。

  

 (2)すると、以下のような設定ウィンドウが表示されます。

  

 (3)変更したいボタン名をクリックした後、割り当てたいキー、もしくはコントローラのボタンを押して下さい。
   何も押さずにもう一度クリックすると、変更をキャンセルします。
   「CLEAR」をクリックすると、全てのボタンの内容をクリアします。

 (4)全てのボタンを設定したら、「OK」をクリックします。

 ※ボタン名をクリックした後、コントローラのボタンを押しても無反応だった場合、
  ランチャー側でコントローラを認識できていない可能性があります。
  その場合は、ダウンロードしたランチャーファイルに同梱されている"paddll_01.zip" を解凍し、
  出てきた2本のdllファイル("mlpaddi.dll"と"mlpadidsdl.dll")をMednafen本体とランチャーのある
  フォルダに入れた後、もう一度コントローラの設定をやり直してみて下さい。





■画面サイズを変更する

ランチャーの設定ウィンドウから、対象機種欄の「PCE」を選択した後、
フルスクリーンモード、ウインドウモード欄の数値を調節します。

  

数値の横の小さなボタンをクリックして0.5ずつ数値を加減することができますが、
直接数値を入力して指定することもできます。

「引き伸ばし表示」にチェックを入れると、拡大率の数字とは関係なく
フルスクリーンの画面いっぱいにゲーム画面が引き伸ばされます。

横方向の拡大率は320ドット縦方向の拡大率は232ドットが「1倍」になります。
上の設定の場合、フルスクリーンモードでは1024×768ドットの画面に
960×696ドットのゲーム画面がセンタリングされて描かれ、
ウィンドウモードでは、640×464ドットのゲーム画面がウィンドウ内に描かれます。

フルスクリーンモードで、指定した解像度以上の拡大率を指定した場合、
ゲーム画面はセンタリングされるので、周囲がはみ出して描かれます
(例えば、1024×768の解像度に対して縦・横ともに4倍を指定した場合、ゲーム画面は
 1280×928ドットになるので、左右128ドットずつ、上下80ドットずつがはみ出します)。

最後に、設定ウィンドウ中の「SAVE CFG」をクリックした後、「OK」をクリックして下さい。



なお、以下のページにて、管理人おススメの画面設定例を紹介しています。
そちらも、画面設定の参考にしてみて下さい。
※おススメ画面設定例(別ページ)







3.便利な機能





■ステートセーブ・ロード

ゲームの進行状況をいつでも好きな時にセーブ・ロードできる機能です。
ゲーム中、[ F5 ]キーを押すと、ステートセーブが実行されます。
ステートセーブしたデータをロードしたい時は、[ F7 ]キーを押して下さい。

また、「ステートスロット」の番号を変えることにより、複数のセーブデータを残すことができます。
1タイトルにつきステートスロットは0〜9番まで用意されるので、残せるのは最高10個までです。
なお、最初は「0番」が指定されています。

ステートスロットの番号は、0〜9の数字キー(フルキー)で直接指定、
[ - ](フルキー)で番号を-1、 [ ^ ]キーで番号を+1 します。
番号指定後のステートセーブ・ロードは、そのスロット番号に対して行われます。





■早送り

一時的にゲームの実行速度を上げる早送り機能ですが、
初期設定時に早送り機能が割り当てられているキーが
日本語キーボードで直接入力することができない[ ~ ]であるため、
日本語キーボードを使用している場合、初期設定のままでは使うことができません。
そこで、以下の方法で変更する必要があります。

 (1)ランチャーの設定ウィンドウから、「CONTROLLER」の右にある小さなボタンをクリックします。

  

 (2)すると、以下のような設定ウィンドウが現れるので、「fast_forward」をクリックして、
  早送り機能を割り当てたいキー、もしくはコントローラのボタンを押して下さい。
  何も押さずにもう一度クリックすると、変更をキャンセルします。

  

 (3)また、「fast_forward」の右にある小さなボタンをクリックして、「ffspeed」を選択すると、
  早送り時の速度を調節することができます。
  チェックがついているのが現在選択されている倍率で、クリックすることにより
  変更することができます。

  

 (4)変更が終了したら「OK」をクリックして下さい。





■キーコマンド一覧

MednafenにはGUIがないので、エミュレート動作中のコマンドは、
全て直接キーを押して指示する「キーコマンド」で行います。
以下がキーコマンドの一覧(初期設定時)です。

(1)ランチャーからキー割り当てを変更できるキーコマンド
キー
ランチャーボタン
コマンド内容
ALT + S
state_rewind_toggle 巻き戻し機能可/不可 切替
BACKSPACE
state_rewind エミュレート巻き戻し
  ※上記[ ALT ] + [ S ]で許可されている時のみ有効
~
fast_forward エミュレート早送り
  ※日本語キーボードでは入力不可のため変更が必要
F9
take_snapshot スクリーンショット
ALT + A
advance_frame フレームアドバンス(コマ送り)モード開始
  ※以降、[ ALT ] + [ A ]を押すごとに1コマ進む
ALT + R
run_normal フレームアドバンス(コマ送り)モード終了
F5
save_state ステートセーブ
F7
load_state ステートロード
-(フルキー)
state_slot_dec ステートスロット番号を-1
^
state_slot_inc ステートスロット番号を+1

(2)上記以外のキーコマンド
キー
コマンド内容
F1
簡易ヘルプ表示
0〜9(フルキー)
ステートスロット番号を直接指定
SHIFT + F5
ムービー録画
SHIFT + F7
ムービー再生
SHIFT + 0〜9(フルキー)
ムービー録画・再生時のスロット番号指定
SHIFT + F1
FPS表示
ALT + ENTER
フルスクリーン/ウィンドウ 切替
F2
キーコマンド割り当て変更  ※詳細な方法は後述
ALT + SHIFT
+
1〜5(フルキー)
コントローラコンフィグ(数字はコントローラ番号)
CTRL + SHIFT
+
1〜5(フルキー)
入力デバイス切替(数字はコントローラ番号)
F6
ディスク面選択(ファミコンディスクシステム)
F8
ディスク入れ替え(ファミコンディスクシステム)
画面縦横変更(アタリリンクス/ワンダースワン)
F10
ソフトリセット
F11
ハードリセット
ESC / F12
終了
CTRL + 1〜9
画面レイヤ表示切替
SCROLL LOCK
Mednafenによるマウス入力の占有/解除 切替
  ※マウス入力占有は、Windows上でマウスが使用できなくなる
    ウィンドウ表示モードでPCエンジンマウスを使用する際に必要なコマンド
SHIFT + SCROLL LOCK
Mednafenによるマウス・キー入力の占有/解除 切替
  ※キー入力占有は、占有解除以外のキーコマンドが一切使えなくなる
    ファミコンのファミリーキーボードを使用する際に必要なコマンド
ALT + C
チートメニュー起動
ALT + T
チート可/不可 切替
T
ネットワークプレイコンソール呼び出し
ALT + D
デバッガ画面起動



※キーコマンド変更(ランチャーより)

(1)の表のキーコマンドは、ランチャーの設定ウィンドウから「CONTROLLER」の右にある小さなボタンを
クリックして現れる以下の設定ウィンドウで、キー割り当てを変更できます。



変更したい項目のボタンをクリックして、割り当てたいキー、もしくはコントローラのボタンを押して下さい。
何も押さずにもう一度クリックすると、変更をキャンセルします。
変更が終了したら「OK」をクリックして下さい。

なお、ランチャー上での割り当て変更は、ランチャーの仕様上、以下の注意点があります。
 ▲数字キー(テンキー・フルキー両方)やファンクションキー、その他一部の特殊キーには
   割り当てることができません。
 ▲上の設定ウィンドウで「OK」をクリックすると、表中赤字で書かれているキーコマンドの
   [ ALT ]キーが自動的に不要となります。

数字キーやファンクションキーにコマンドを割り当てたい場合や、ランチャー上では変更できない
(2)の表のキーコマンドを変更したい場合は、Mednafen実行中に以下の方法で行います。



※キーコマンド変更(Mednafen実行中)

(1)Mednafen実行中に[ F2 ]キーを押すと、キーコマンドの変更モードに入ります。

(2)まず、変更させたいコマンドが現在割り当てられているキー(変更前のキー)を押します。

(3)次に、新しく割り当てたいキー(変更後のキー)を押します。

(4)すると、2つ目に割り当てたいキーの入力を促して来るので、
  今割り当てたキーをもう一度押すと変更モードが終了します。
  1つのコマンドを複数のキーに割り当てたい時のみ、他に割り当てたい別のキーを押して下さい。
  ちがうキーを押す度にどんどん入力を促してくるので、最後は同じキーを2回連続で押すことにより、
  変更モードを終了させることができます。

なお、キーコマンドは、キーだけではなくコントローラのボタンに割り当てることもできます。

(例1)ステートセーブ(現在[ F5 ]キー)を[ F4 ]キーに変更したい。
[ F2 ]キーの後、[ F5 ]キー → [ F4 ]キー → [ F4 ]キーの順に押す。

(例2)ソフトリセット(現在[ F10 ]キー)を[ R ]キーにも追加したい。
[ F2 ]キーの後、[ F10 ]キー → [ F10 ]キー → [ R ]キー → [ R ]キーの順に押す。

(例3)スクリーンショット(現在[ F9 ]キー)を[ P ]キーと「コントローラのボタン5」に変更したい。
[ F2 ]キーの後、[ F9 ]キー → [ P ]キー → ボタン5 → ボタン5の順に押す。



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